鍼灸師とは
「自然治癒力」を高め、
患部の治療や病気の予防を行う専門家
人間の身体には多くのツボ(経穴)があります。
このツボに対して鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて治療することで人間が持つ「自然治癒力」を高め、患部の治療や病気の予防を行う専門家が鍼灸師です。
厚生労働大臣が認定した養成施設において3年以上、解剖学、生理学、公衆衛生学などの基礎系科目と東洋医学概論、経絡経穴概論、鍼灸理論、鍼灸実技などの専門科目を履修し国家試験に合格すると、厚生労働大臣免許の「鍼灸師」となります。
医師や歯科医師と同様に独立開業が可能な医療系資格の一つです。
肩こりや腰痛などの治療として知られている鍼灸ですが、運動器系疾患だけではなく、消化器系・呼吸器系・眼科系・婦人科系など、様々な疾患に対する治療の有効性がWHO(世界保健機関)で認められています。
病院や鍼灸院で勤務鍼灸師として働くだけではなく、独立開業のほか、スポーツや美容、福祉分野など多彩な分野で活躍でき、近年活躍の場は広がっています。
ICTを活用した教育
明治では2021年度から、多様化する現場に対応した新カリキュラムを導入しています。
医療人および社会人としての「知識」「技術」「態度」「プロフェッショナリズム」を確実に身に付けながら、それをしっかりと役立てるために、新たな科目を開設し、科目間の連携も見直しました。
主な強化ポイントは、「臨床に直結した学び」の追求と「ICTのフル活用」。
もっと効率よく学べて、もっと将来に繋がる、新カリキュラムです。
いつでもWeb上で予習・復習
多くの授業がアーカイブされているので、いつでも好きなときに視聴・復習できます。通学などの移動時間も有効活用しやすくなります。
iPadで教員の手元を確認
実技の授業では、お手本となる教員の手元を撮影し、学生は個々のiPadで確認しながら実技を行います。授業外でも映像を繰り返し見て練習できます。
電子書籍も採用。検索も簡単!
電子書籍をできるだけ採用しています。重たい医学の教科書から解放される上、「情報検索が簡単」と言うメリットもあります。
コミュニケーションにWebアプリを活用
不安や悩み、質問など、対面以外でもきめ細やかにフォローし、習熟度のチェックにも役立てます。
遠隔授業を効果的に開講!
遠隔授業で学び全体の質を高めます。
夜間部を対象にオンデマンド授業を活用
限られた時間を有効に使い、仕事との両立を応援します。
学科の特色
臨床に強い学びを、とことん追求
鍼灸師にとって、人体の「構造(解剖学)」と「機能(生理学)」は必須科目。
しかし、通常は別々に学ぶケースが多く、両方を結びつけて理解するのは簡単ではありません。明治では「人体の構造と機能」という授業科目を設け、セットで効果的に学んでいます。
例えば、胃はどんな構造をしていて、どんな働きをするのか。関連づけて学ぶことで、臨床に活かしやすくなります。また、3年次の「総合鍼灸学演習」は、身につけたさまざまな知識を、臨床の一連の流れにひもづけて総合的に学び直す授業です。
患者さんの症状から病態を把握して、その原因をあらゆる角度から考え、最適な治療法を検討。症例をもとにシミュレーションすることで、現場に強い「臨床脳」を創り上げます。
即戦力を育成するための、「関連づけた学び」「臨床に強い学び」が特長です。
鍼灸師の基礎力(知識・技術・態度・倫理観)を確実に習得
明治では、オンデマンドによる復習(実技・講義)を活用することにより、単元や学年ごとの積み残しをなくし、学びの定着を図っています。また、クラスアドバイザーによる個別学修指導、キャリアビジョン形成などのサポートにより、自分らしく活躍できる鍼灸師を育成しています。
鍼灸臨床を土台とした臨床に強い
「臨床脳」を育成
明治の教員は、附属治療所で1年間に約5,000人の治療に加え授業を行なう実践派の教員です。だからこそ鍼灸臨床に必要な知識、技術を的確に繰り返し教育することができるのです。臨床脳・臨床技術を育成するための「関連付けた学び」「臨床に強い学び」が特徴です。
自分らしいキャリアビジョンを描く
鍼灸臨床の適応は、不妊から逆子、美容、終末期までと広く、在学中から将来のビジョンを考えることは大切です。明治が得意とする領域は「健康美容」「健康スポーツ」「医療連携」ですが、この他にもキャリアビジョンを描く科目、スキルアップセミナー、インターンシップ実習を実施することにより、自分に適したキャリア形成を応援します。
カリキュラムの特徴
鍼灸は、出産を希望する女性から終末期の患者さんまで、人生の大半に寄り添える医療です。
不妊治療、逆子治療、夜泣きをはじめ、健康管理、美容、スポーツ、慢性疾患、終末期のQOL(Quality of life) の向上にも役立ちます。
さまざまな分野で求められている鍼灸師。明治では、一人ひとりが「どんな鍼灸師になっていきたいか」を見つけて、叶えやすくするために、「キャリアビジョン科目」を導入しています。しっかりとした知識と技術を身につけながら、自分らしい道を究めていってください。
さらに、卒業生に対しては、卒業後に働きながら附属治療所で経験を積める「卒後臨床研修制度」も設けています。
美容
「健美鍼灸」
顔や頭に鍼を用いて美肌へと導く。明治ではそんな美容鍼灸にとどまらず、「健康美容」という分野について学ぶことができます。心身全体のバランスを整えることで、“内からの美”を引き出すことができるのが、鍼灸ならではの美容です。例えば、鍼や灸でツボを刺激することで、便秘を改善し、肌まできめ細かくすることができるのです。
スポーツ
「健康スポーツ鍼灸」
卒業生には、トップアスリートをケアするトレーナーも多数います。
そのベースとなるのが、明治が大切にしている「健康とスポーツ」という概念。つまり、健康になってもらうためのスポーツです。トップアスリートだけでなく子どもから高齢者まですべての人に役立つ、健康維持のための運動、ケガの予防、身体のメンテナンスなどのノウハウを学びます。
医療連携
「医療連携鍼灸」
近年、さまざまな心身の症状や病気に「鍼灸は効果がある」との報告がされています。いまや西洋医学と鍼や灸を組み合わせる「補完医療(統合医療)」は必要不可欠です。地域包括ケアのメンバーとしても、鍼灸師には「医療と連携する力」が求められます。そのため明治では、西洋医学の効果と副作用を理解し、「補完医療としての鍼灸」の考え方を身につける科目が充実しています。姉妹校である明治国際医療大学の附属病院、鍼灸センターなどの附属施設での実習も豊富です。
カリキュラム
1年次 | 2年次 | 3年次 | |
---|---|---|---|
基礎分野 | 自然科学 健康とスポーツ 情報処理 外国語 |
健康指導法 | 食と健康 心理学 |
専門基礎分野 | 人体の構造と機能Ⅰ~Ⅴ 衛生学・公衆衛生学Ⅰ・Ⅱ 医療概論 |
人体の構造と機能Ⅵ~Ⅹ 運動学 病理学概論Ⅰ・Ⅱ 臨床医学Ⅰ~Ⅶ |
人体の構造と機能Ⅺ リハビリテーション医学 社会保険制度と職業倫理 関係法規 |
専門分野 | 鍼灸理論Ⅰ 経絡経穴概論Ⅰ・Ⅱ 東洋医学概論Ⅰ~Ⅲ はり実技Ⅰ・Ⅱ きゅう実技Ⅰ・Ⅱ 取穴実技Ⅰ・Ⅱ 鍼灸の歴史と社会Ⅰ 臨床実習Ⅰ(早期体験実習) |
東洋医学概論Ⅳ 臨床鍼灸学Ⅰ-1・Ⅰ-2 臨床鍼灸学Ⅱ-1 臨床鍼灸学応用Ⅰ ・ 健美鍼灸論基礎 ・ 健康スポーツ鍼灸論基礎 ・ 医療連携鍼灸論基礎 臨床コミュニケーション論 東洋医学実習Ⅰ・Ⅱ 臨床鍼灸学実習Ⅰ~Ⅳ 臨床実習Ⅱ(臨床見学実習) 臨床実習Ⅲ(臨床補助実習) |
臨床鍼灸学Ⅱ-2 臨床鍼灸学Ⅲ・Ⅳ 臨床鍼灸学応用Ⅱ ・ 健美鍼灸論 ・ 健康スポーツ障害論 ・ 医療連携鍼灸論 鍼灸理論Ⅱ・Ⅲ 臨床鍼灸演習Ⅰ 臨床鍼灸演習Ⅱ-1・Ⅱ-2 鍼灸の歴史と社会Ⅱ 臨床鍼灸学実習Ⅴ-1・V-2 臨床鍼灸実習応用 ・健美鍼灸実習 ・健康スポーツ鍼灸実習 ・医療連携鍼灸実習 総合鍼灸学Ⅰ~Ⅷ 総合鍼灸学演習 ・健美鍼灸コース ・健康スポーツ鍼灸コース ・医療連携鍼灸コース ・研究コース ・臨床コース ・学修コース 臨床実習Ⅳ(臨床実践実習) |
自由選択科目 |
インターンシップ実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ 救急処置実習 スポーツ臨床セミナー |
学んで欲しい
基礎分野科目
患者さんに治療することだけが鍼灸師・柔道整復師の役割ではありません。
病気やケガの予防、健康に欠かせない「食事」「運動」に関する科目を開設しています。
※大卒者や医療資格取得者に適応となる「既修得単位認定制度」の対象科目です。
※JATAC 認定アスレチックトレーナー資格取得を希望される方は、この3科目の受講が必要となります。
人体構造や仕組みを学び、東洋医学と鍼灸の基本的な知識と技術を修得。
人体に施術を行う上で必要な体の構造や各器官の機能について理解し、鍼灸師の基礎となる知識を修得します。技術面においてはさまざまな練習器具を用いて、鍼を刺すときの角度や深さ、指の動かし方、お灸の温度などを学び、正しいスキルを確実に身につけます。
東洋医学と鍼灸の専門知識を学び、臨床における応用力を高める。
正しい基礎に裏付けられた専門知識と、それを応用する技能。それが応用力です。肩が凝っている、腰が痛いなどの症状から、どのようにして病態把握を行うのか。現代医学的・東洋医学的概念に基づく診察法によって導かれる結果を受け、それぞれの治療法を定める力を磨きます。
臨床現場での実習を通じて、即戦力となる実力を養う。
疾患に対する治療法をいくら理解していても、実際は人と人の関わりになります。つまり、問診から診察、治療へと導くためには、患者さんから情報を引き出すための適切なコミュニケーション力が必要です。これらを繰り返し行い、実践で試みることが、高い臨床力へとつながります。
国家試験合格に向けて
- はり師
- きゅう師
定期的な模擬試験と丁寧な個別指導で、一人ひとりのレベルを引き上げる!
-
早期からの模擬試験&実力チェックで、国家試験を意識し、100%合格をめざす。
早い段階から国家試験を意識した模擬試験を行い、定期的に実力をチェックしていきます。また、普段の授業や実習は国家試験に直結する内容であり、そのまま試験対策にもなります。
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成績に応じた少人数の個別指導で、一人ひとりを合格レベルまで引き上げる!
本校の魅力は、学生一人ひとりに目が行き届く少人数制教育です。国家資格取得に向けてもそのメリットを活かし、個々の成績に応じて個別指導。苦手分野を克服し、合格レベルまで実力を引き上げます。
-
3年次には、独自の対策テキストや定期的な模擬試験でラストスパート!
3年次は、合格に向かってラストスパートの一年。経験豊富な講師陣が作成する対策テキストで効率的にポイントを押さえ、オリジナル問題による模擬試験を繰り返すことで、自信を持って本番に臨みます。
臨床実習
見て、実践して、感じて。
現場の質と量が臨床力を高めていく。
臨床実習の第一歩は「早期体験実習」。医療機関、介護福祉施設、スポーツ現場など、鍼灸師の活躍の場を幅広く見ることで
目標を明確にし、学習意欲を高めます。さらに段階を踏みながら、豊富な実技・実習により臨床力を磨いていきます。
集大成は、来院される患者さんに治療を行う「奥志摩実習」。
問診や検査にとどまらず、治療まで実践できるのは、長い歴史を持つ明治ならではです。
活躍の場を知る「早期体験実習」
鍼灸師が活躍できる医療機関、介護福祉施設、スポーツ現場を見学することで、3年後の到達目標を明確にし、学習意欲を高めます。
見て修める「臨床見学実習」
習得した知識に伴った専門的な観点から鍼灸臨床の見学をすることにより、臨床のプロセスを理解し、鍼灸師として必要な態度、知識、技術を理解します。
臨床を補助する「臨床補助実習」
複数の関連附属施設において実際の患者さんへの問診や検査、病態把握を行い、現場の流れや鍼灸師の仕事を再確認し実践経験を重ねます。
臨床実習Ⅳ
自ら実践する「臨床実践実習」
自ら実践する「臨床実践実習」
三重県志摩市の附属治療所で行う「奥志摩実習」では、教員指導のもと学生自らが患者さんに問診から治療までを実践。臨床で遭遇する可能性の高い疾患に対応する力と臨床技能を高めます。
複数回の実習で、学生一人あたり患者さん7〜10人をしっかり担当できます。
インターンシップ実習
実際の現場を見て学ぶことが、将来像を描くきっかけになります。明治では独自のネットワークを活かしてインターンシップ先を多数ご用意。
保険適用外の施術を行う治療所や病院、スポーツや美容のプロなど、さまざまな分野に対応して実習の場を提供しています。
<実習先例>
◆京都桂川鍼灸院「mythos361」
◆女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガースWomen」
◆スポーツ現場〔野球・アメリカンフットボール・サッカー等〕
◆スポーツジム
◆開業鍼灸院〔美容・運動器疾患・泌尿器疾患等の専門領域・住宅ケアに特化〕
◆介護老人保健施設
◆大学病院
◆姉妹大学附属施設〔大学鍼灸センター・アスリートサポートセンター〕
◆本校附属治療所〔鍼灸科・越賀鍼灸治療所〕
在校生紹介
鍼灸学科(午前クラス)
乾 星花さん
経歴
- 大阪暁光高校出身(大阪府)
- 2023年度入学
明治東洋医学院専門学校を選んだ理由は?
オープンキャンパスに訪れた際、先生と生徒との距離の近さ、雰囲気が自分に合っていると思ったのがきっかけです。国家試験の合格率が高いのはもちろんこと、ICT教育が進んでおり、美容鍼灸などにも力を入れている点に魅力を感じ進学することを決めました。
入学後に感じる「明治東洋医学院の魅力」を教えてください。
各分野で活躍されているすごい先生が多く、そうした先生方が親身になって教えてくださる点です。
これからの夢や目標を教えてください。
しっかりと技術を身に付けることはもちろん、美容鍼灸についても学びを深め、将来的には独立して美容鍼灸サロンを開きたいと考えています。
鍼灸学科(午前クラス)
森脇 泰将さん
経歴
- 矢上高校出身(島根県)
- 2023年度入学
明治東洋医学院専門学校を選んだ理由は?
中学、高校でスポーツをしていていろんなところを痛めることがあり、鍼灸師の先生に痛みを和らげてもらったのがきっかけで、鍼灸に興味を持つようになったのがこの道を選んだ理由です。長い歴史と伝統があり、多くの活躍されている先輩方を輩出している点に魅力を感じました。
入学後に感じる「明治東洋医学院の魅力」を教えてください。
空き時間にも先生方がいろいろ指導してくださるなど授業以外にもいろいろ学べる点です。国家資格取得に向け時間を有効に使うことができます。
これからの夢や目標を教えてください。
しっかりとした技術を身に付け、たくさんの人を笑顔にできる鍼灸師になることです。
鍼灸学科(午後クラス)
今掛 光さん
経歴
- 近江高校出身(滋賀県)
- 明治国際医療大学 柔道整復学科卒業
- 2023年度入学
明治東洋医学院専門学校を選んだ理由は?
大学で柔道整復師の国家資格を取得し、現在は接骨院で働いています。さらに治療家としての幅を広げるためにダブルライセンス取得を目指し、出身の明治国際医療大学の姉妹校でもある本校を選びました。
入学後に感じる「明治東洋医学院の魅力」を教えてください。
大学同様、先生方が私たちとしっかりと向き合い指導してくださる点ところです。
これからの夢や目標を教えてください。
ダブルライセンスの強みを活かし、たくさんの患者さんを笑顔にすることが目標です。
鍼灸学科(午後クラス)
塙 楓子さん
経歴
- 大阪産業大学附属高校出身(大阪府)
- 美容専門学校卒業
- 美容販売員として勤務
- 2023年度入学
明治東洋医学院専門学校を選んだ理由は?
高校を出て美容専門学校を卒業後、国産ブランド化粧品の美容部員をしていました。仕事柄、多くのお肌に関する悩みを聞いていましたが、スキンケアだけでは改善しにくいお悩みもあり、歯がゆい思いをしていました。そんな折、友人からアトピーが鍼灸治療で改善したという話を聞いたのがきっかけです。美容に関わってきて、基本的な知識にプラスして美容鍼灸について学べるのが魅力でした。
社会人が専門学校に通うメリット、また苦労と解決策について教えてください。
学校で授業を受けることが久しぶりで、授業についていけるか不安でした。ですが、教育訓練給付金の対象講座なので、金銭面のことを考えずに、時間をしっかり使って勉強に専念できることで助かっています。クラスにはすでに医療系の資格をもったクラスメイトもいるので、分からないことがあれば教えてもらえるのも良かったです。
これからの夢や目標を教えてください。
出会えて良かったと思っていただけるような鍼灸師になれればと思っています。そのために、本校で自分だけの強みを見つけ、育ていきたいです。
鍼灸学科(夜間クラス)
跡部 真紀さん
経歴
- 武庫川女子大学卒業
- 製薬会社 勤務
- 2023年度入学
明治東洋医学院専門学校を選んだ理由は?
高校時代からお世話になっている鍼灸院の先生の影響で、東洋医学に興味を持ったのがこの道を志したきっかけです。現在は派遣社員として勤務しながら夜間クラスに通っています。自宅と職場から近いこと、ICT教育がしっかりしている点、オープンキャンパスに参加し雰囲気が自分に合っていると思ったのが選んだきっかけです。
入学後に感じる「明治東洋医学院の魅力」を教えてください。
個性豊かな先生方が揃っており、とても興味深く授業を受けることができています。また、生徒もいろいろな経歴を持っている人が集まっており、実技などでも柔道整復師や理学療法士の資格を持った同級生にサポートしてもらえ、とても助かっています。
これからの夢や目標を教えてください。
「ここに行けば元気になれる」―患者様にそう思ってもらえる治療家になりたいです。今は知識も経験も乏しく、まだまだ遠い未来の話になりますが、自分の周りの人たちが元気に過ごすために、気軽に相談できる場所を作ることが夢です。
鍼灸学科(夜間クラス)
橋本 智美さん
経歴
- 近畿大学卒業
- 奈良リハビリテーション専門学校卒業
- 病院勤務
- 2024年度入学
明治東洋医学院専門学校を選んだ理由は?
大学を卒業後に理学療法士の資格を取得。現在は整形外科クリニックで勤務しながら夜間クラスに通っています。大学まで水泳に取り組んでおり、その際にお世話になった先生方の多くが本学院出身で、同じ所で学びたいと思ったのがきっかけです。
入学後に感じる「明治東洋医学院の魅力」を教えてください。
これまで色々なところで学んできましたが、座学・実技共に先生方が丁寧に教えてくださるので、楽しく学ぶことができます。また、スキルアップセミナーなども開講されており、自分が学びたい分野に特化して学びを深めることができます。
これからの夢や目標を教えてください。
理学療法士と鍼灸師の両方のスキルを活かし、トップアスリートを支えるトレーナーになりたいと思っています。
卒業生紹介
竹藤 裕子さん
ひろこ治療室 院長 / 鍼灸師
meijiでの思い出
奥志摩実習で食べた噂どおりのてごね鮨
学生へのメッセージ
多くの方が学業と仕事を両立して日々励んでおられることと思いますが、自身の体調への気配りを忘れないでください。それから、私自身も様々な出会いを通して気づき考えさせられことですが、資格をとれば皆さん先生と呼ばれる存在になります。一人の医療人として、一人の大人としてご自身の姿を時折振り返った際に、”自分、大丈夫”と言えるように、初心を忘れずに頑張って下さい。
泉 まゆこさん
泉鍼灸整骨院 院長 / 鍼灸師、柔道整復師、エステティシャン
現在の仕事内容、仕事のやりがいは?
開業院にて鍼灸・柔整に加えエステティック、カイロプラクティックの施術を行っています。やりがいは仕事を通じて、いろんな人に出会えることです。出会った人たちが施術によって元気になったりキレイになることで、明るくイキイキとした暮らしにつながり、それが職場や社会に波及していく。その連鎖に貢献できているとすれば幸せですね。
現在のお仕事をめざしたきっかけは?
もともと美容に興味があり、人を笑顔にする職業に就きたいと考えていました。人生の大半の時間を費やす仕事だからこそ、好きなものを仕事にしたいと思ったからです。
meijiでの思い出は?
「治療家とは完璧のない世界で、完璧を求める職業だ」と先生から教わり、その時、“これから治療家のひとりとして精進するぞ!”と心に誓いました。その言葉を胸に今も仕事に励んでいます。
meijiに入学して良かったと思うことは?
同期の存在ですね。幅広い年齢層が集まっていますが、当時からどんな治療家になりたいだとか、こんなときはどう治療する?など議論を交わしつつ、高いモチベーションを保っていました。同期の仲間とは、卒業後も良きライバル関係が続いています。
田口 敬太さん
医療法人ロングウッド泉州鍼灸治療院 院長 / 鍼灸師、東洋医学系専門学校教員資格
現在の仕事内容、仕事のやりがいは?
糖尿病性末梢神経障害や化学療法による副作用の末梢神経障害を専門に治療を行い、医療機関と連携しながら患者様をサポートしています。1日に診れる患者様の数は限られていますが、一人ひとりとしっかり向き合えることがやりがいとなっています。
現在のお仕事をめざしたきっかけは?
小学校5年生の時に突発性難聴で右耳が不自由になり初めて鍼灸を体験。聴力は戻りませんでしたが、耳鳴りが緩和されるなど当時から子供心に鍼灸のすごさを感じていました。鍼灸師を目指したのは高校生になってから。進路を決めるにあたり、どんな方にもしっかり寄り添えるような存在(治療家)になりたいと思い、めざすようになりました。
meijiでの思い出は?
教員養成学科での学びが印象に残っています。自分の学びだけでなく、人に伝える力を養うことができ、それが今の仕事にもとても役立っています。
meijiに入学して良かったと思うことは?
各方面の専門分野の先生方に出会えたことが何よりの財産です。卒業してから、その人脈の大切さが身にしみています。
高木 美香さん
ミカエル鍼灸院 院長 / 鍼灸師
現在の仕事内容、仕事のやりがいは?
来院された患者様の日々の生活(栄養や普段の癖など)には特に注意深く耳を傾けるようにしています。施術後、喜んで帰られる姿を見るとやりがいを感じますし、「以前できなかったことが最近できるようになった」と聞くと本当にうれしいです。
現在のお仕事をめざしたきっかけは?
体調を崩して、「未病」「薬を使わない治療」に興味を持つようになったことがきっかけです。最初は一般向けの本などを眺めているだけでしたが、もっと深く知りたくなり、気が付けば願書を提出していました。
meijiでの思い出は?
臨床現場での実習が印象に残っています。特に奥志摩での実習は本当に力になったと感じています。初めてお世話になった時は緊張の連続でしたが、回が進み3回目で終わりとなった際は、とても名残惜しい気持ちになりました。
上村 真以さん
福島県立医科大学会津医療センター 鍼灸研修生 / 鍼灸師
現在のお仕事をめざしたきっかけは?
高校時代に父親をすい臓がんで亡くしています。苦しむ父の姿を目の当たりにし、鍼灸を用いて終末期の患者様や御家族を支えたいと考えるようになったことがきっかけです。
meijiでの思い出は?
先生方から頂いた多くの言葉に助けられた学生時代でした。日ごろから、「困難なことに立ち向かう時こそ、楽しみなさい」と教えられてきました。仕事では毎日が新しいことの繰り返しと挑戦の日々で、頭を悩ますこともありますが、そんな時にこそ当時の先生方の言葉を励みに頑張っています。
meijiに入学して良かったと思うことは?
先生方と出会えたことが一番の幸せだと感じています。歴史ある学校に入学し、先生方と出会えたことで自身の将来について考える際に視野を広く持つことができました。また、相談事には教員としてだけでなく、一人の大人として親身に接していただき、生活面や精神面でも支えていただきました。
若宮 啓司さん
SAGA久光スプリングス株式会社(久光スプリングス)ヘッドトレーナー / セラピストトレーナー / 鍼灸師
現在の仕事内容、仕事のやりがいは?
アスレティックトレーナーとしてチームスタッフ・選手の健康管理、傷害予防対策、治療、ケアなどコンディションに関わる業務全般を担っています。2008~2015年までは日本代表女子バレーボールチームのアスレティックトレーナーとしても関わり、2012年ロンドンオリンピックでは銅メダル獲得の現場を経験。スポーツ現場でのやりがいは、やはり選手の活躍、そしてチームの勝利です。また、ケガをした選手の復帰に関わり、その後、活躍する姿を見ると、やっていて良かったなと思います。
現在のお仕事をめざしたきっかけは?
全国大会にも出場するなど高校までは陸上競技に打ち込んでいました。大学でも続けるつもりでしたが、ケガに悩まされていた際に出会った鍼治療、さらにアスレティックトレーナーという職業を知り、目指すようになりました。
meijiでの思い出は?
カリキュラムもしっかりしており、クラス全体が非常にモチベーションも高く互いに切磋琢磨しながら充実した学生生活を送ることができました。また、私のように高校を卒業したばかりの学生はもちろん、幅広い業種の社会人の方がおられ、そうした方々からいろいろな話を聞けたことは、その後の人生においても、とても役立ちました。